たまじゃねーよ、犬だよ~♪ 雛祭・・・上巳の祓い
今日は、今年初めの甲子の日。ネズミは、大黒さまの使いということで、大黒様のおまつりの日でもあります。
甲子(キノエネ、とかコウシとかよむ)とは十干十二支の呼び方で、十干(甲乙丁丙己戊辛庚癸壬)×十二干支を組み合わせ、十干が必ず前なので60通りになります。
これを、日にちに割り当てると60日に1度、年にすると60年に一度しかその組み合わせはきません。
*最後に、十干十二支 の読み方を書いておきますので、興味がある方はどうぞ。
本文には関係ないのですが、高校野球で有名な甲子園は、1924年(大正13)、十干十二支でいう甲子(コーシ)の年に出来たことに由来します。
なんか、話がズレてしまいましたが、来週はバレンタイン、もう一か月もすれば、雛祭が来ますよね。そう、女の子の祭、別名、桃の節句とか、上巳の節句とか呼ばれます。
元々、上巳(じょうし/じょうみ)と呼ばれ、五節句の一つです。三月の一番最初に巳が来る日、つまり三月上旬で、今みたいに日にちは決まってなかったそうです。
桃の節句て呼ぶのは、桃が咲くころの節句ということの名残りみたいですね。
起源は平安時代より前で、「上巳の祓い」として宮中に取り入れられ、曲水の宴や禊の神事と結びつき、紙や草で作った「ひとがた」の物で体をなでて穢れを移し、川や海にながしたようです。その後、京の貴族階級の子女が、天皇の御所を模した御殿や飾り付けで遊んで健康と厄除を願ったのが始まりとされています。この風習は、現在でも「流し雛」として残っているようです。
やがて武家社会でも行われるようになり、江戸時代には庶民の人形遊びと節句が結び付けられ、その後、流すものから、飾るものへと変わっていったようです。
で、なんで犬かっていうと、この犬にも厄除けとか、魔払いの意味があったようで、ほら、よく神社の入り口にあるでしょ。
そう、
神社を守る狛犬です。この狛犬は一対になってて、片方が獅子(口が開いた方)で片方が狛犬(くちを閉じた方)と別の生き物なんですが、獅子の呼び名を端折って、単に狛犬として呼ぶ方がおおくなったみたいですね。
どうやら、その辺が起源となり張り子製の犬筥というものが作られ、小児が生まれたときに一対で贈られ、それを飾るようになったみたいです。
それと、犬はお産も軽く、多産ってこともあったのも理由の一つみたいですね。
上のは、京焼の「香合」といって香をいれる陶器です。一個だけですが・・・
犬の顔も、神社にいるような怖い顔ではなく、だんだんと人に近くなったようです。まるで、人面犬!
単に成長を祝ったりとかだけでなく、厄とか魔を払う意味があったみたいですね。
お内裏様は右左?
昔からの京雛は向かって右で、関東風は向かって左のようです。これは、大正天皇がご即位の時、皇后陛下の右に立たれたことで、お雛様の右に置く人がふえたみたいです。
まあ、そこそこのの土地に伝わる並べ方で良いのではないでしょうか。
読み・・・手抜きですww
五行と十干
木(き) の甲(え・こー)・乙(と・おつ)
火(ひ) の丁(と・おつ)・丙(え・へい)
土(つち)の己(と・き) ・戊(え・ぼ)
金(か) の辛(と・しん)・庚(え・こー)
水(みず)の癸(と・き) ・壬(え・じん)
*訓で読めば「木・火・土・金・水 」をいれて「甲」であれば「きのえ」、乙であれば「きのと」
*最初(五行)の「きの」までが含まれたのでしょう
*音でよめば、「こー」
- 木(き)の 甲(え・こー)×
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥(24通り)
甲子(きのえのね・こーし)で読む
- 木(き)の 乙(と・おつ)×
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
- 火(ひの 丁(と・てい)×
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
- 火(ひ)の 丙(え・へい)×
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
- 土(つち)の 己(と・き)×
子丑寅卯辰巳午未申酉戌
- 土(つち)の 戊(え・ぼ)×
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
- 金(か)の 辛(と・しん)×
子丑寅卯辰巳午未申酉戌
- 金(か) の庚(え・こー)×
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
- 水(みず)の癸(と・き)×
子丑寅卯辰巳午未申酉戌
- 水(みず)の壬(え・じん)×
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
甲子・・・・「こーし」って読んだり、「きのえね」って読んだり、ややこしいですね。
世の女の子たち、元気ですくすくと、素敵な女性に育ってね♪
では、また~